海外で働くワーママのトライリンガル子育て

海外で働くワーママの日英兄弟トライリンガル子育て記録

辞める勇気と軌道修正

トライリンガル長男は8歳、小学校2年生。

 

母国語は現地語と英語。日本語は継承語でプライオリティは三番目。

 

日本語自体は嫌いではなく、日本語のアニメや番組や読み聞かせは大好きです。でも日本語教室と読み書きが嫌いです。これは今に始まった事ではなく、日本語教室を始めた年中さんの頃からです。過去3年半の間、騙し騙し続けて来ました。平仮名とカタカナは半分以上読めますが、漢字のインプットはほぼゼロ。肝心なやる気は100%ゼロ!授業態度についても何度か先生からクレームを頂きました。現地校での評価と180度違います。

 

言語は(特にハーフ子の)親が与えられる最高のプレゼント!と思って、本人の為にと思って、週に一度日本語を継承語として教える学校に幼稚部から入学させました。でも日本語(特に読み書き)は彼の将来にどれだけ必要なのでしょうか?我々は日本へ移住する予定は無いし。母の望みで通わせているだけで、実は日本語の位置付けは低いって見透かされている気がします。私も中身はハーフみたいなもんだし、そう考えたら彼の中身はクォーター。日本語とアジア文化が身近に全くない環境で日本語を覚えてねって無茶過ぎたかな。

 

私が中学生の頃、某国で週に一度通っていた補修授業校にエリカちゃんと言うハーフの高校生の女の子が入学して来ました。日本語を学びたいと自ら志願して入学して来た子です。年下でお子ちゃまな我々に優しく接してくれた大人な美人さんでした。将来もしも長男が日本語を学びたいなと思う日が来たら、その時にサポートしてあげれたら良いなと思います。日本語は理解出来て話せるけど読み書き出来ないし僕はそれで良いと思うならそれもそれで良いです。この年齢で心底嫌なら無理にさせても誰にもメリット無いですよね。先生や他の生徒さんにも迷惑かけるだけだし。私も心労が溜まるだけだし。

 

そんなわけで退学したい旨を先生に伝えました。母としては少し寂いし、薄ら敗北感すらありますが(勝手な被害妄想だと分かっています)、結局は彼の人生なので、母が出来る事はやりました。旦那は「楽しくなさそうだし別に良いんじゃ無い」とあっさり。

 

お稽古事が続かない事は、育て方の何処をどう間違ったのか未だに理解出来ませんが…。

 

日本語教室は諦めましたが、彼には出来る事は沢山あるので、そっちを認めて褒めて伸ばしてあげたいと思います。学校の勉強、創造力、集中力、洞察力、友達の多さ、現地校の先生から受ける信頼、優しさ、弟への思いやり、動物や自然界への興味、お絵描き、等。

 

日本語での会話は今後も続けて行きたいと思います。これこそ私が本当にしてやれる最後の事!