海外で働くワーママのトライリンガル子育て

海外で働くワーママの日英兄弟トライリンガル子育て記録

トライリンガル子育ての限界

トライリンガル子育てを始めて9年が過ぎました。このブログはトライリンガル子育てへの挑戦記録兼備忘録の目的で書き始めました。

 

 

息子達の言語状況

長男9歳:

  • 現地語と英語は堪能。
  • 日本語の理解力は普段日本語に触れる機会が少ない割には高い方。ブロークンな日本語で簡単な会話を出来るけれど物事の込み入った説明は出来ない。
  • ひらがなは一応習ったけれどもう忘れているみたい。日本語教室は小学2年生の途中で『嫌いだ!』とギブアップ。(繊細さんは平日のお稽古事が苦手)。

次男5歳:

  • 現地語が一番上手。
  • 英語の語彙力が低い為現地語とミックスして話す。
  • 日本語はなんとなく理解出来る程度で話せない。長男と違って日本語教室には楽しく通っており秋から小学校一年生。ついて行けるかな…。

 

 

兄弟の会話は最近は現地語8割、英語2割ですかね。

 

 

(因みに現地語は方言なので小学校では標準語を話しています。)

 

 

トリリンガル子育ての実情は以下の通りです。

 
1)言語能力は触れる時間と正比例する

  • 子供達は平日は朝から夕方まで学校と学童とかナニーと過ごしているので現地語に囲まれた環境にどっぷりと浸っています。夜3〜4時間プラス週末は家族全員で英語。日本語に触れる時間は朝と夜に私が声がけするぐらいとごくたまに日本語で見るアニメか読み聞かせぐらいです。
  • その割には長男が日本語を理解出来る理由として2歳ぐらいから日本語だけのアニメを見せ始めた影響がかなり大きいと思います。少なくとも1〜2年はテレビからのインプットは日本語だけだったはず。
  • 3歳差の次男が長男と同じくらいの年齢の頃には長男の興味が英語や現地語の番組に広がってしまい、次男が日本語に触れる時間が長男比べると更に少なかったです。元々言語能力が長男程高く無いので尚更日本語のアウトプットが低いです。
  • 先週次男が1週間風邪をひいて学校を休み、旦那は出張で不在でした。この時初めて(産休の時以来?)連日、終日、次男と過ごしました。ゆっくりと片言の日本語で話しかけるように努めました。すると一度か二度程日本語で話しかけてくれたし、日本語の理解力が若干が高まった気がします。そっかーやっぱり私の頑張りに比例するのね😅

 
2)親がバイリンガルだと逆効果

  • 私が英語で教育することへの躊躇がありません。
  • むしろ込み入った話や難しいテーマの説明は英語の方が得意です(私自身が英語でインプット=教育を受けている為)。
  • 『間違った英語を教えたくないから日本語に徹する』と言うオプションが逆にありませんでした。

 
3)子供が成長するにつれて家族の会話が高度化すると自然と第三言語は消えて行く

  • 長男3年生との会話の内容が興味深くなってきました。良い質問をしてきますしデリケートな時事ネタ(ウクライナ戦争)とかもたまにディスカッションします。
  • ママが日本語に徹したら家族皆を交えた会話が無くなってしまうし、クオリティの高いディスカッションが無くなってしまいます。

 
4)結局はプライオリティに沿った結果となる

  • 我々はここに永住する予定なので、子供達のプライオリティ言語は1)現地語、2)英語、3)日本語です。5%の確率で旦那の仕事の都合で移住する機会があったとしても行き先は日本ではありませんし、子供達が高校を卒業するまでは国を変える気が私にはありません。(得に繊細さんの長男は転校なんて絶対無理。)1%の確率で離婚する事になっても私はここに子供達と残る覚悟です。
  • 子供達に日本語をもっと話して欲しかったら私が仕事を辞めるか、仕事量を減らすか、日本人のナニーを雇うしかありません。でも私は仕事量を減らしたく無い(折角脱線出来たマミートラックには戻りたく無い)。又、日本人よりも現地語を話すナニーの方が生活に密着した言葉や習慣を覚え、現地で生活して行く予定の子供達へのメリットが大きいと思います。
  • 隙間時間を日本語に使うかべきか。子供って本当に今しか遊べないから、空いた時間はお友達と思う存分遊んで友情を育んで欲しい。又は興味ある分野を見つけて伸ばして行って欲しい。
  • 日本は経済大国だけれども日本語の需要をグローバルな視点から見たら残念乍低い。
  • 極め付けは私の日本文化への愛着が薄いのかなぁ、やっぱり…。

 

トライリンガル教育はなんとなく手探りで始めました。簡単に行くだろうとは思っていませんでしたが、ここまで難しいとも思っていませんでした。

 

我が家の子育てで一番重要なのはここでの生活基盤を構築してあげること。アウェイの私達が子供にしてやれる最良で最低限の事は、進学やアイデンティティの構築も視野に入れて、現地語とグローバル言語である英語をネイティブ並みに出来る様に育てる事だと思うのです。

 

日本語は諦めた訳では無く、プライオリティが低いなりに機会を見つけて引き続き取り入れていく予定です。将来子供達が日本語を勉強したくなったらすれば良いし、その引き出しを作ってあげたい気持ちです。でも一生興味持てなかったらそれまでだったと割り切っています。

 

 

 

 

 

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