の記事シリーズが好きです。
主にビジネスシーンでのマインドセットや行動や心理学の内容を取り扱っています。なるほどーと思うことが多々あり、とても参考になります。海外(特に英国、米国でもOK、大陸ヨーロッパはまたちょっと違うカルチャーですが日本よりは近いかな)で働きたい・働いている方に為になると思います。
今回の記事は職場で議論することのメリット。
BBC - Capital - Why becoming more argumentative will make you smarter
要約すると:
1)自分と異なった意見は、自分の意見を磨くツールになる。何故なら相手を説得するために自分の意見をより一層研ぎ澄まさないと駄目だから。とことん議論した後、もしかしたら自分の意見の落とし穴を見つけて、意見を変えるかもしれない。それも結果的にはポジティブな結末であるはず。
2)自分や他人のエゴ(即ち意見)を利用してエネルギーに替える。皆が抱く考えを共有して、あらゆる角度から検討して、そこから最大で最高の結果というエネルギーを導くことができる。
3)人は確証バイアスを抱いている。確証バイアスとは「仮説や信念を検証する際にそれを支持する情報ばかりを集め、反証する情報を無視または集めようとしない傾向のこと。」
他人とディベートしない場合、人は自分に有利な情報だけを頼りに判断を下す傾向がある。その方が楽だから、幸せになれると思っているから。然し他人と議論すれば(特に異なる意見を持つ人と)、誤った或いは非論理的な情報を排除し、自分ひとりで下したであろう決断よりもより良い決断を下すことが可能となる。また、人は自分を客観視することは苦手だが、他人の意見を客観的に分析することには長けている。(なんとも自分勝手(≧∀≦))
従って、自分のため、職場のため、会社のため、大きく言えば社会をより良い環境にするために、積極艇に少なくとも一日に一回は議論しましょう、と筆者は唱えています。確かに、付加価値を与えることは大事です。ポジションによってはそれが雇われているゆえに求められている前提条件ですから。
議論は喧嘩ではなく、お互いに尊敬の念を抱いて、良い意味で自分にも他人にも厳しく(即ち事実や論理を優先して)討論することが大事です。
人は意見が合わないと居心地が悪いと思いがちです。でも意見が合わないと言うことは相手に意地悪をする、嫌な気分にさせるという意味ではありません。共感、同情、優しさ、そして尊敬の念を抱きながら議論することが可能であり大事(私が思うには前提条件)です。
議論をする場合、物の言い方は特に大事です。ストレートにざっくりと相手を斬ると、相手が不愉快な思いをして、理性的に進むはずの議論が感情的になってしまう危険性があります。母国語でもそうですが、母国語でないと柔らかい言い方が更に難しいですよね。私は英語歴は長いにも拘わらず、ついついストレートに言ってしまいがちです。端的で良いと感謝される反面、私の職場はおっとりとしたカルチャーなので、物腰柔らかく話すことが大事です。でもやんわりと話すことが苦手で(日本語もそうだし英語は更に!)、毎日職場で苦労しています。
それでも毎日訓練すればいつかは上手になるはずなので、今日もポジティブに建設的に相手への尊敬の念を忘れずに、そして物腰柔らか、議論にチャレンジしたいと思います。これも付加価値を与えるために。